ネパール07|6日目 その①

(カクベニ ~ ラポニア村)

夜中、トイレに起きた。

ロッジの部屋にはトイレがない。ローソクを持って暗闇の中をトイレまで行くのは久しぶりだ。トイレにローソクを固定し、用を済ませて、トイレに水をバケツからくみ出して流す。トイレットペーパーはないので持って行くことになる。土地の人は左手を代りに使うのだろうか?

さて、朝5時30分、手持ちのビスケットとミルクティーで朝食。6時30分出発。

カクベニからムクチナートへの道は、急な坂を登り始めるところからスタートする。これから高度差1000メートル以上を6時間かけて登って行くのだ。

40分くらい登ったところで、村はずれの高台に着く。ここで「カクベニよ、さようなら」である。

カクベニ村、さようなら


遥か遠くに目的地のムクチナートが見える。振り返るとタウラギリⅠとトクチエピーク山、右サイドにニルギリの頂が見える。我々は、一休みしながら記念写真を撮った。

そして、ゆっくりと先に進んだ。大地には、樹木は生えていない。枯れ草の山である。

キンガー村はずれの道祖神?


9時30分頃、キンガー村に到着。休憩。

ガイドのドゥルガ氏が村の子供からリンゴを買ってくれた。小振りの色濃いリンゴであったが、酸味と甘みがしっかりと主張しながら、とてもバランスの良い、おいしいリンゴであった。こんなタイプのリンゴは味わった事がないと思った。この味を持って帰りたいくらいであった。

村外れに出ると黄葉したポプラの樹木に包まれた美しいジャルコット村が見えてくる。村の左端に赤茶けたチベット仏教寺院が村全体の景観に色彩を与えている。

ジャルコット村が見える


Sさんが風邪をひいたらしく、つらそうだ。

遠景も美しいジャルコット村に11時に到着。昼食をロッジでとる。なかなか良いレストランである。建物の2階のオープンテラス。料理も意外と早く出て、味も今までの中ではおいしい方に入る。Sさん、Nさん、Mさん達は、食欲がない。SさんとNさんは年齢的にもよく頑張ってきたが、かなりバテ気味の様子だ。

1時間くらいして宿泊地ラニポアへ向かう。これから1時間の行程を登って行く。

高山症の症状が出てくる。頭が痛い。呼吸が荒くなる。歩行が辛くなる。ゆっくり、ゆっくり歩きながら、そして一休み。3800m近くの高度は、富士山も登った事のない私にとっては、初めての経験である。

ラポニア村のロッジに到着。午後1時30分頃。

部屋に荷物を置いて、さぁここからもうひと踏ん張り、聖地ムクチナートへ向かう。ムクチナートの境内は、ラニポアから約200m登ったところにある。

ラポニアのロッジにたどり着く


この日、ネパールの王子が、ヘリコプターで参拝に来たらしく、それを見ようと、若いポーターが一足先に出かけた。

聖地ムクチナート


疲れきった体をよいしょ、よいしょ、と一歩づつ励ましながら登る、SさんとNさん。自力でリュックを背負い通したMさん。みんな最後の力を振り絞って登ってくる。K婦人、Tさんの脚力は、たいしたものだ。

40分くらいで境内に到着した。

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