ネパール06|5日目 その②

(カクベニにて)

1時30分にカクベニに到着。

カクベニのロッジ『シャングリラ』の屋上から


ホテルで昼食をとり、みんなで村を探検した。川石と泥でできた村だ。何世紀も前からできた村のように見える。ここは、ムスタンへの道とムクチナートへの道の分岐するところである。迷路のように入組んだ城壁のような村だ。

外からこの村を見ると殺風景な魅力のない寂れた村のようだが、なかなか味のある建造物の固まりである。

何世代も何世代もこの村に家族が生活した痕跡を、1メートルくらいの幅の路地ですれ違う村人、共同の井戸端に集まって来る人達、村の牛やロバ、ヤクや犬等の生き様を見て、感じるような気がしてきた。ここの人達を中心にすべての生き物がこの中で共生しているのか。村の周りの少ない段々の平地には、麦畑が広がる。谷間の宿場としての役割を担ってきたのだろう。

我々は、村のチベット仏教寺院を見学し、ムスタンへの関所(?)村の交番を見学した。ヒマラヤの物産展示場、観光センター(?)にもなっていて、ここを通過した外国人のトレッカーの統計が出ていた。圧倒的にドイツ人とフランス人が多く、オーストラリア人も多かった。10数頭のヤクと行商がムスタンに向かって細い路地を通過していった。

ムスタンのポリス・チェック・ポイント

ムスタンへ向かう行商


先には、広いカリ・カンダキ川の河原が見える。その先を3、4日かけてムスタンまで行くのだ。河原はいつも、昼過ぎから風が強まる。砂を含んだ風が口の中に入り、ジャリジャリする。そのため、土地の人は、午前中のうちに移動するようだ。

我々は、ムスタンに通じる路地の中央の土塀に設置されている全てのマニ車を「オム・マニ・ペメ・フム」と心の中で唱えながら回し、探検を終え、ロッジに戻った。

マニ車を回す


5時まで休憩し、夕食に集まった。早めにしたのは、注文しても最低1時間はかかると読んだからで、その前に酒でも飲んで待つ事にしたからだ。色々な料理をとってみる事にした。ダルバート、モモ、ピザ、ジャガイモ揚げ、焼き飯など。

ロッジの厨房

トレッキング中の食事代はガイドもちの契約になっているとK氏は言っていた。しかし、多くとりすぎたのか、料理が我々の口に合わないのか、食欲がない人がでてきたからか、どうしても食べきれなかった。ガイドに手をつけてない料理を(ヤクのチーズをまぶしたピザ)を渡すと、彼はポーターにそれらを食べるように指図した。「ガイドに申し訳ないことをした」と我々は思った。彼らは、ロッジでは、我々が食べ終わるまで待っていて、いろいろ世話係の役をしてくれるのだ。我々の食事が終わった後に、ロッジで用意したダルバートをガイドの溜まり場で食べるのである。毎日、ダルバートを食べている。

いずれにしても、ネパールの食事は、私の口には合わない。


トーク・パル 加藤隆夫の趣味と雑記の『五感を震わす快楽』

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