ネパール03|3日目

日本時間の朝6時には目が覚めただろうか。国際電話を掛けようとフロントに降りていったが、まだ真っ暗で誰もいない。すると、僕の足音で目が覚めたのか、地下の踊り場のソファーで寝ていたホテルのフロントの人が起きてきた。電話を掛けたい旨を伝えると、まだ時間が早いので7時にならないと掛けられないという。

ホテルで朝食を済ませた後、我々はロイヤル・トレッキング社へ向かう。

その途中で、一人の男が町の骨董屋から我々に向かって歩いてきた。ヤクの骨でできた像のお土産を買って欲しいらしかったが、なるべく相手にしないようにして、先を急いだ。

ロイヤル・トレッキング社に着くと。ここで、トレッキング手続きの為のパスポート、航空チケットを預けた。まずは一安心、と胸を撫で下ろすが、さっきの骨董屋の男が、まだ建物の外で待っているではないか。バスの出発間際に10ドルで決着。

(市内観光にマイクロバスで出発する。)


①スワヤンブナート

モンキーテンプルと呼ばれている仏教寺院。寺院の頂上のストゥーパ(仏塔)には目が描かれており、異様な雰囲気を感じる。ここからはカトマンズの町並みが一望できる。


②ボウダナート

この国最大のストゥーパのチベット仏教寺院。やはり大きな目玉の建物だ。中には、釈迦の骨の一部が保存されているそうだ。

①でもそうであったが、礼拝者が経文が彫られたマニ車を時計回りに回しながら、「オム・マニ・ペメ・フム」とお経を唱えると、全てのお経を何十、何百回も唱えた事になるらしい。どこの仏教寺院に行っても、このマニ車があるらしい。確かに合理的といえば合理的ではあるが…。


③パシュパティナート

バクマティ川に面したヒンズー教のお寺。川岸では火葬が行なわれている。火葬される順番を待つ死者とその参列者もうかがえる。灰は川に流すのだろう。

藤原伸也のインドの写真では、インダス川の河原で火葬されないまま流された死体を犬が食べているショッキングな場面があった。ひょっとして、この国でも、薪を買うお金のない家族や身寄りのない人たちは、死後そのまま川に流されてしまうのだろうか?


④パタン

カトマンズ市街からこの古都パタンに来て、何だかホッとした。この国にも自慢できる文化的遺産があったんだ、と失礼ながら妙な感激をしてしまった。王宮、美術館、寺院を急ぎ足で見て、再びカトマンズに戻る。

パタンの塩売り

工芸品を作る若い職人(パタンにて)

パタンの老人ホーム


(6:30にホテルへ)

夕食はネパール料理のレストランへ。レストランの庭でネパール音楽を聞きながら食事をした。夜になると、半袖では肌寒かった。

カトマンズの夕食。ネパールの音楽を聞きながら…


この時リクエストしたネパールの流行歌は今でも時折、頭の中を駆け巡る。そして、一生懸命に愛想良く演奏してくれた演奏者の人達のことが想起される。

トーク・パル 加藤隆夫の趣味と雑記の『五感を震わす快楽』

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