ウイスキー02|シングルモントの種類

それではなかなか甲乙がつけ難い私の好きなシングルモルトを記載します。その中からシングルモルトの良さを感じ取っていただければ筆者として幸いと思います。


・OBAN オーバン

私の1番好きなシングルモルトで、穏やかなハイランドの中でもスモーキーな香りが特徴であるが、これを口にすると何故か落ち着いた伝統的な味わいを感じる。14年ものを是非お薦めしたい。


・BEN NEVIS ベンネービス

第1話でお話ししましたがスコットランドに最初に行って飲んだのがこのお酒で今でも印象が深い。このお酒もハイランドのフォートウイリアムスに蒸留所があって香りも穏やかでシングルモルトの中でも日本人には合っていると思う。


・ARDBEG アードベッグ

 スコットランドで最も懇意にしているMさん宅に食事に呼ばれた時に大事にされていた21年ものを飲んで感激した。アイラ島で作られるシングルモルトは強烈なスモキーさが(人によっては消毒薬のにおいと言うが)特徴であり、このお酒も最初口にした時はそう感じたが飲みにつれシングルモルトの良さが序々に体感できた。このお酒はブレンディットウイクキーのバランタインの原酒のためシングルモルトで出回っているのは僅かで200ケース/年間である。


・HIGHLAND PARK ハイランドパーク

70あまりの島々からなるオークニー諸島の中心メインランド島にある世界最北端(北緯59度)の蒸留所で作られ「全モルトウイスキーの中最もオ-ルラウンダーで秀逸な食後酒」と絶賛されている。12年ものがスタンダードの食後酒として人気がある。


・BOWMORE ボウモア

アイラの中では飲みやすいタイプ。ボウモアとは「大きな岩礁」の意味。アイラ島で最も古い蒸留所は必見の価値有り。12年、15年、17年、21年どれをとってもOK。


・THE GLENLIVET ザ・グレンリベット

最初の政府公認蒸留所として認可された伝統を持っている。珍しく硬水(通常は軟水)が使われておりシャープな切れ味とフルーツや花のような香りがする。同名が多いためTHEを付けて区別している。12年もので十分行ける。


・GLENFIDDICH グレンフィディック

シングルモルトの売上世界No.1で比較的飲みやすいタイプ。三角形のユニークなボトルと言えば知っている人も多い。18年のエイシェント・リザーブと30年がお薦め。


・GLENMORANGIE グエンモレンジ

花の香りのような甘くかぐわしい香りがあり繊細な味。スコットランド国内で1番愛されているモルトウイスキーで出荷しているのは全てシングルモルトでブレンディット用は一切供給していない。フィニッシュがお薦め。


その他ではGLENFARCLAS グレンファークラス、THE MACALLAN ザ・マッカラン、ABERLOUR アベラワー、GLENGOYNE グレンゴイン、CRAGGANMORE クラガニモア、SPARINGBANK スパリングバンクが挙げられる。色々挙げましたが、シングルモルトは生産地域でかなりの差(特徴)が出るのは当然ですが同じ銘柄でも蒸留年、熟成年数、樽の種類他によって違うことも感じる。そのような認識の中、自分に好みにピタリと合ったシングルモルトに出会った時の喜びは最高の気分となります。「スコットランドに遠征して自分に合ったシングルモルトを探し当てよう!」そのためには、色、香り、味言い換えれば優れた視覚、臭覚、味覚を備えることが必須であると同時に磨かなければならないと思う。またシングルモルトの美味しい飲み方は色々あると思うが、チェイサーを付けてゆっくり時間をかけてストレートで飲むのが1番と確信している。第2話はここまでとし、最終第3話は日本のウイスキーの父「竹鶴正孝」の話を絡めてシングルモルトのまとめとしたい。

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