愛犬ライナ

我が家の愛犬ライナは、13歳のおばあさんです。

でも、いまだに美しくかわいいワンちゃんです。

13年前、サンケイリビングに子犬の飼い主募集の記事が載っていて、早速、飼い主に連絡し、御宅に御伺いしました。

そこには、生まれてまもなくの子犬が2匹おりました。

一匹は熊五郎のようなオス犬。

もう一匹は、白い子犬で、左耳から目の辺りまでが茶色に染まった、見るからにかわいい子犬でした。

我が家では、飼うならオス犬と最初から決めていたので、熊五郎の方をいただいて帰りました。

しかし、なぜか私も妻も白い子犬に魅せられて、熊五郎をもらって、喜んでいる娘を横目で見ながら、複雑な気持ちになっていました。

その夜、幼稚園児の娘も子犬も寝かしつけた後、妻と相談し、折角、飼うのだから、メス犬でも良いから、明日、飼い主さんのところへご相談して、換えられるのならば、お願いしてみようということになりました。

翌日、早速恥ずかしながら連絡して、快くご了解を得、熊五郎(ごめん)の為のドックフードを買って、再び、飼い主の家へ御伺いしました。

納得しないのは、娘でした。

娘は、行きの車中で、熊五郎を抱いて泣き続けています。

私たちは、娘の機嫌を治そうと一計を講じました。

帰りの車中、白い子犬を抱かせて、子犬の名付け親に娘になってもらう事でした。

そのとき突然、雷が鳴り響き、大粒の雨が降ってきました。

泣いていた娘は、急に空が暗くなり、恐ろしいほどに雨脚が速くなったその場の雰囲気に驚き、気分が外に向いたのか、泣くのを忘れてしまいました。

さて、帰りの車中では、白い子犬を抱いた娘が、楽しそうに子犬の名前をあれこれ考えていました。

結果、雷雨のライと大好きな幼稚園の御友達の美奈ちゃんのナをもらって、ライナと名づけました。

現金なもので娘は、家に着く頃には、熊五郎のことは、すっかり忘れ去っていました。

熊五郎ごめん。ライナは、我が家の宝になりました。

トーク・パル 加藤隆夫の趣味と雑記の『五感を震わす快楽』

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